宇治書店~日々ぷかぷか~

「書店を第二の家」にしたいという想いから、このブログを立ち上げました。子育て中のため実際に店頭に立てない日々が続き、伝えたいものが溢れてきたので架空の書店で接客をしつつ、本を紹介していけたらと思います。読んだ人がほっこりする空間を目指していけたらと思います。迷ったときは、お店に遊びに来てください。

大瀧純子「女、今日も仕事する」ミシマ社 を読んで大事なことを教えてもらいました

f:id:uji-shoten:20160815115655j:plain

いらっしゃいませ。
今日は、午後から天気がくずれるようですね。

お陰さまで、少しずつお客様に当店が認知されてきたようです。ちらほら、世間話をするようになってまいりました。
先日も同じイベントに行った方と盛り上がったりしました。ありがたいことです。

2016年7月30日、31日と開催されていた「BOOK MARKET 2016」に行ってきました。出版社の営業さんが一般読者の方々に心と言葉を尽くして届ける、イベントです。書店員として、また一般読者として挨拶もかねてフラリと伺いました。今回は「いくらまで」と決めていなかったため、お財布は軽くバッグは重い…といった状態になってしまいました。お客様は、きちんと「三冊まで」と決めていたようです。三冊購入すると、写真のようなバッグがプレゼントされるんですよね。ですから「三冊まで」だったようです。見習わなくてはいけませんね。

さて、お客様と盛り上がったのがミシマ社ブース!!営業トークに熱が入っているほか、全体的に温かな空気が流れておりました。笑顔が素敵な営業さんや、全身から熱いものが溢れる営業さんがいらっしゃいました。おすすめする本に責任を持っていて愛情も感じる。学ぶところがたくさんあるトークでした。私もおすすめしてもらいました。それが、写真の本です。

「もし、また仕事に復帰したいと願っているなら、こちらの本をおすすめします」と語ってくれました。私は、現在子育てをしているため実際の現場では働けない状況です。(それでも伝えたいものがあってブログを開設しました)しかし、いつかは戻りたい。現場でお客様に本を手渡したい!!という想いがあります。そんな気持ちを見抜いてくれた営業の男性には感謝の気持ちでいっぱいです。

女性は常に岐路と立ち向かっています。独身時代は年齢と共に結婚を意識し、結婚すれば子どもを意識し、子どもを育てていると仕事がしたくなり、ないものねだりになってしまう。個としての自分がいなくなるような感覚になってしまいます。もちろん、色んな考えがあると思いますが、ご来店されたお客様は、私の息子と同じ年頃の女の子を育てていらっしゃいました。なので、共感していただけました。

そこで、こんな一文に救われたという話をしました。
引用します。
P172「真剣に「時を待つ」ということ~(中略)今は決められないことをずっと持っていくと、「決める」というよりも「決まる」。」

お客様は焦っておられました。「他のママ友は、何かしようとしたときに何かしら持っている。私には何もないんだ」と。
でも、私もそうなんです。何かしら持っているように見えてしまうんですよね。

私たち主婦は、一見楽そうに見えるかもしれません。けれど、常に予測できない子どもの動きに対して、推測し先んじて行動を起こしています。頭はフル回転。目標に向かって(例えば洗濯物など)さっと終わらせたくても、途中で考えてもないことがあれこれ起こるので、五分で終わるところが三十分かかったりする。時間配分も多めにとって全ての事を行っている。外で一日遊ばせて帰っても座る暇なく夕飯の準備…そうした「仕事」は、誰かがやらなくちゃ生活できないものであり、立派な仕事だと思えました。育児は仕事だと思えるようになると、人生も豊かになるような気がしました。

焦らず待つということ。これは、とても大事なことだと思いました。

お客様に、その本をお貸しして先日返ってきました。お客様の心に残った一文は、こちらです。
引用します
P181「人生に何かを期待するのではなく、人生が自分に何を期待しているのかを考える」
これは著者さんが読まれた、ある本の一節だそうですが、心に突き刺さるようだとおっしゃっていました。

人生が自分に何を期待しているか、考えたことありませんでした。私は、本書を読み「今出来ることに対して最大限に真っ直ぐに向き合っていれば、少しずつ前に進めているのではないか」と教えられた気がしました。お客様に感謝です。

もし、今、同じように子育てを頑張っている方で、仕事とか人生とか自分といった、形として見えない何かに焦っている方がいたら、本書をおすすめします。自分を自分で否定してしまったら、誰も肯定してくれなくなってしまいます。一生懸命生きている、子育てして働いている自分を、認めても良いのではないかなと思えました。

宇治書店は、「なんだか安心するね~」といってもらえるように日々ぷかぷか努力します。お客様のまたのご来店心よりお待ちしております。

ありがとうございましたm(._.)m