エルヴェ・テュレ さく たにかわしゅんたろう やく ポプラ社の本たちシリーズ
いらっしゃいませ、こんにちは。
今朝は曇っていますが、空気が澄んでいて気持ちが良いですね。
先日、2歳5ヶ月になる息子が「自分で!」と言ってカウンターに「どうぞ」できた本たち。息子自身で選んだ本が、まさか書店員のときの私が「いつか買ってあげたいな」と思っていた本だなんて。感慨深いものです。
3冊のうち、「まるまるまるのほん」が特に気に入った様子。
クリックという単語が出て来ますが、まだ分からないので、トントンしてみて、と言葉がわかるように読んでいます。
一生懸命たたいたり、ふーっと息を吹きかけたり、拍手したり。
とても気に入った様子なので、今度は新刊書店(当店は架空)で購入しようかと思います。
自分が親になって分かったことの一つに、何歳だからこの本とか、男の子だから女の子だからこの本とか、選ぶ目安として提示はしていたけれど、本当の部分(きちんと中を見てゆっくり選んでいただく、その子の好きなものや好きなことを会話で引き出しながら一緒に考える)ということは、忙しい毎日の中で全く出来ていなかったなぁと振り返っています。
現在の本購入への道のりとして
●図書館で少しでも息子が反応したものをかりてみる。
●家で落ち着いてから、ゆっくり読む
●途中で話を聞かなくなったら他の本にして、それでも聞かなかったらやめる
●自分から読んでーと言ってきた本を読む
●1日に2回読んでと言ってきた本は本当に気に入った本
●購入
といった流れになっています。
もちろん、大人になったら、元書店員としては本を購入してほしいと思います。自分に合わない本も出てくるし買わなきゃ良かったなんて本もあるかもしれません。それでも、たくさんの本の中から必要な本を見抜く目が養えるはずだから。
でも、いまは。
いまは、まず本が好き!選ぶの楽しい!と思ってもらいたい。だから、自分でカウンターに持っていける図書館でかりて、自分で選んだ本に目を通す。ということを楽しんでもらえたらと思っています。
そして、気に入った本は買って手元に置いておくものなんだ!と思ってもらえたら。少しでも、本屋さんの大切さ感じてもらえるかな、なんて思っていたりします。夢みたいな話ですけど、当店にいらっしゃるお子様には、本屋で自分という翼をめいっぱい広げてもらえたらと願っております。